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富士を背に、草原の家(左)と 草原のレストハウス(右) |
採光タップリ、心温まる木質空間(草原の家) |
主要地方道・富士裾野線に接し、東名高速道御殿場、裾野、富士の各ICから20Km以内、車で約30分という東側を裾野市に接する富士市勢子辻地区。「次代を担う子供達が、雄大な自然の中で遊びを通して生命の貴さや自然の厳しさを学び、夢や冒険心を育むことができたら」(県公園緑地課)というのが富士山こどもの国です。
こどもの国は、草原、水、森、山、地をテーマとする5つの小国とこれらをつなぐ街エリアで構成される193haの公園です。
多くの建築物のうち、本紙では、別表の木造施設を抜粋してご紹介します。
エリアの北側には草原の家と草原のレストハウスが壮大な富士を背景にやさしいアール屋根でならびました。両施設ともベイマツの湾曲集成材が使用され、大きな空間が軽やかに仕上がりました。とかく重苦しくなりがちなヘビーティンバーとスギ板壁の空間には、天井や大きな開口部からタップリと採光が確保され、健康的で温かな休息施設ができあがりました。
一方、街エリアの雨天ホール。RC造にベイマツ通直集成材で大きな屋根を支え、これにスギの厚板野地とフロアのヒノキ小幅板とが見事に調和しています。特にフロア材のヒノキの小節は美しい幾何模様を織り成し、大空間の小幅板利用に新境地を拓いた観があります。
このほかに、ベイマツ集成材のロードトレイン上屋をはじめ、炊事棟、屋外便所、草原のゲートが周辺環境に配慮した、素敵な木造で整備されました。
遊園地、レジャーランドと違い「自然を楽しみ、遊びを創造する」がキャッチフレーズの同園。この実現のため、宿泊施設も整備され、プレイリーダーの常駐、ボランティアの参加等運営上さまざまな工夫がこらされており、今年の黄金週間が今から楽しみです。
所在地 | 富士市桑崎1015 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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構造・規模、建築(延床)面積、総工費 |
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設計・監理 | (株)レーモンド設計事務所 (東京都) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
施工 |
建築 : (1) (株)中村組 (富士市) (2)~(10) 井上建築(株) (富士市) 電気 : (1) 富士電設(株) (富士市) (2)~(10) 三和電気(株) (富士宮市) 給排水 : (1) 小野田総合設備(株) (富士宮市) (2)~(10) (株)アオノ (富士市) 空調 : (1) 小野田総合設備(株) (富士宮市) 通信 : 東海電通(株) (沼津市) |